エキゾチックショートヘアは目と鼻がほぼ一直線に並んでいる、とっても個性豊かな顔立ち。
愛くるしい表情がたまらなく可愛いのですが、鼻ぺちゃ族ならではの「目の周りのお手入れ」問題があります。
エキゾチックショートヘアは涙や目やにがとても出やすい種類なので、目の周りのお手入れはかかせません。
エキゾ生活を始めてもう少しで7年になりますが、これまで試した目の周りのお手入れや、顔周りのお手入れについてまとめてみました。
これからエキゾチックショートヘアを飼いたいと考えている方や、お迎えしたばかりのエキゾ初心者の方のお役に立てれば幸いです。
エキゾチックショートヘアは涙と目やにがすごい
エキゾチックショートヘアは目と鼻が一直線上にありますが、この顔立ちのために涙の出る鼻涙管(びるいかん)が詰まりやすくなります。
普通の猫ちゃんだと気にすることもないと思いますが、エキゾのような鼻ペチャは、涙が鼻の奥にうまく排出できずに目からあふれてしまいます。
いつも涙が出ているので、目頭から鼻筋にかけて茶色く変色して「涙やけ」となってしまったり、目の周りが荒れて炎症を起こしてしまうことも。
そんな状態にならないためにも、日々の目元ケアはかかせないのです。
エキゾは、子猫から成猫になるにつれて鼻がぐぐっと入り込んでいくので、鼻の周りに「ブレイク」と呼ばれる深いミゾができます。
このミゾの部分に涙や目やにがたまるため、うまく取り除いてあげることがポイントになります。
目の周りのケアを嫌がるコもいますが、子猫のころから毎日すれば慣れてくれると思います。
目のお手入れ方法
涙や目やには時間が経つと乾燥してガチガチに固まってしまいます。
何日も放置したことはありませんが、1日でも放置すると、けっこうガビガビになって目の周りが濃いめのアイメイクのようになってしまいます。
涙や目やにの出る量はずっと一定というわけでもなく、ものすごく多い時期もあれば、1日経ってもそれほど汚れていない時期も。
ドロッとした目やにばかりでる時期もあれば、サラッとした涙の時期も。
季節や湿度が影響しているのでしょうか・・いまだに謎です
茶色系の目やにではない場合(緑や黄色の膿っぽい目やに)は目の炎症や病気の可能性があるため、獣医さんに診てもらいましょう
目のお手入れアイテム
ティッシュとコットン
目やにをサッと拭き取りたいだけのときはティッシュを使っていますが、しっかりと汚れを拭き取りたいときは、コットンのほうが汚れが絡まりやすいので取りやすいと思います。
コットンも、「断面がカットされたままのタイプ」や「端が圧縮してあるタイプ」がありますが、私は断面がカットされたままのタイプを愛用しています。
端が圧縮されていると、その固い部分が誤って目に触れてしまった時に目を傷つけてしまうかもしれません(世話係は心配性)
そして断面がカットされているものだと、あともうちょっとだけ拭きたいなという時に中の層を裏返して使うこともできるんです。
ウエットティッシュ
ウエットティッシュはペット用のノンアルコールのものをずっと使っていましたが、ある日人間の赤ちゃん用お尻ふきがペット用の半額以下なことを知って衝撃を受けました。
赤ちゃん用なので、もちろんノンアルコール。
おぉ、これはペットにも使えるんじゃないか?と思い、Instagramのアンケート機能でみんながどっちを使っているのか確認してみたところ、数十名の方が答えてくれました。
回答は、「ペット用53%、赤ちゃん用47%」でほぼ半々。
ランニングコストは少しでも抑えることができたら嬉しいですよね。
今のウエットティッシュのストックがなくなったら、赤ちゃん用を使ってみようと思っています。
→2023年現在はペット用と赤ちゃん用を使い分けています。メリット・デメリットがあったので記事にまとめたら紹介しますね!
コットン温め器
これは私は実際に使ったことがないのですが、多頭飼いの猫友さん達がこぞって愛用している便利アイテム。
Combiから赤ちゃん用に販売されている「お湯でコットンおしりふき」という商品です。
左側はコットンをストックしておく場所。右側は保温するヒーターで適温のお湯(35~45度)がキープできます。
使う時は皿形状の部分にコットンを押しあてるだけ。片手で適温のお湯でコットンを湿らせることができるんです。
※出典:combi公式ブランドストア
お湯を使うと目の周りの汚れがとても落としやすいので、多頭飼いのおうちでは毎日お手入れに大活躍しているそうです。
この赤ちゃん用のおしりふきアイテムをエキゾのお手入れ用にぴったりだ!と初めに思いついた猫友さんがInstagramで紹介したのをきっかけに私も知りました。
3~6ニャンくらいのエキゾと暮らしている猫友さん達はこぞって買ってましたよ。
色が気になってる方はamazonで探すといいかもしれません
涙やけクリーナー
市販のクリーナーもいろいろありますよね。
初めのころにいくつか試しで購入しましたが、今は使っていません。「お湯で十分だな」と感じたからです。
気になる商品があれば試してみるかもしれませんが、結局はお湯でいいやとなりそうな気がしてしまいます。
ホウ酸水
「涙やけにホウ酸水もいい」という情報を聞いて、初めのころにやってみたことはあります。
ホウ酸はドラッグストアで安価で購入できるので、ホウ酸と精製水、希釈用ボトルを用意すれば作れます。
目の周りにキズがある時は使ってはいけないそうです。また、希釈濃度にも注意が必要です。ホウ酸水を試される場合はご自身で情報を確認し、自己責任でお試しください
かなり以前に試したことがありますが、だんだんホウ酸水を作るのが面倒になって、「やぱりお湯でいいやん」となりました。
グルーミングパウダー
猫用のグルーミングパウダーという商品があり、海外ではいくつかのブランドから販売されています。
ブリーダーさん達がキャットショーで使うことが多いんだそう。
以前は、国内では販売されていなかったのですが、たまたま入手できる機会があった時に購入して試してみました。
私が購入したのは、Pink Paw Palのアイケア商品
使用感としては悪くなかったのですが、使う際の「適量」がよく分からなかったことや、毎日使うものなのかもわからなくて・・結局「お湯でいいかな」となってしまいましたw
今も国内では販売されていないのかと思ったら、正規日本代理店ができていました!
当時とパッケージ等が変わっていますが、気になる方はホームページを見てみてください
目の周りの拭き方のコツ
汚れがたまりやすい部分
- 鼻の両サイド
- 目頭
- 目の下
はぐりはブレイクが深め。このミゾ部分に涙がたまって一番汚れがたまります。
鼻の両サイドに伸びているミゾ以外にも、目頭の際のところにも目やにが固まりになりやすいのですが、目頭のところは猫ちゃんによって汚れないコもいます。
画像に赤線を入れ忘れてしまいましたが、人間でいうところの涙袋があるあたりも毛の流れに沿って汚れがたまりやすいです。
汚れの拭き取り方
コットンを使って拭き取る時は、お水やお湯、アイケア商品でコットンを湿らせた状態にします。
私は、面倒な時はそのままティッシュで表面の汚れだけ拭き取って終わりにするか、コットンを水で湿らせて使うことが多いです。
汚れが固まっている状態のときは、たっぷりめのお湯で湿らせたコットンをしばらくあてたままにして、汚れをふやかすといいです。
一度湿らせただけでは取りきれないくらいガビガビになっているときは、小さめのボウルにお湯をはって、コットンの汚れをさっと洗いまたふやかして取り除く。を繰り返しています。
一度洗うとボウルのお湯が結構汚れている(ギョッとしますw)ので、お湯も適宜交換しましょうね。
ミゾにそって溜まっている汚れは、落ちたように見えてもけっこう奥に潜んでいます。
頬の部分を横にひっぱってミゾが広がるようにして、コットンを上下に動かしたり、コットンを折り曲げた角の部分でミゾの奥を掃除するように動かします。
目頭のところも、ミゾに沿って下から上にコットンを動かします(目を擦ってしまわないように注意)。
ある程度汚れが取れたら、自分の指でミゾ部分をなぞってみましょう。
まだ奥に硬いものが触れた感じがした場合は、汚れが固まってしがみついているので、弱い力で爪でチョイチョイっとすると取れることも。
ただし無理に爪でガリっとやると、汚れと一緒に固まっている毛も一緒に抜けてしまうことがあるので、取れない時はまたお湯でふやかします。
目の下の部分は毛の流れにそって固まっているので、2つ折りにしたコットンを目の下にあてながら左右に動かしていきます。
お手入れが終わった後、ミゾを濡れた状態のままにしておくと皮膚によくありません。ティッシュやコットンで水分をしっかり取りましょう。
エキゾは鼻ペチャのため、風邪を引いている訳ではなく普段からよくくしゃみをします。
涙をためてるタイミングでくしゃみをすると、床や壁に「エキゾ汁」をまき散らすので時々お掃除が必要です。
エキゾ汁ってどんな?という方はこちらも合わせてどうぞ
お手入れに自信のない方は・・
エキゾチックショートヘアは目の周りのケアが必要なため、日々のお手入れがかかせません。
目の周りのケアがおろそかになると、涙やけが本当に酷くなり沈着してしまいますし、雑菌が増えて皮膚が炎症を起こしてしまうかもしれません。
毎日お手入れなんて面倒だ・・と思われるあなたへ。
毎日のスキンシップタイムだと思いましょう!
エキゾはいろんなカラータイプのコがいますので、我が家のはぐりのようなレッド系や、ブルーやブラックカラーのコは多少色素が沈着してしまっても目立たないですよ。
パンジーは右側だけ一部白い毛の部分があるので、汚れが酷くならないよう努力しています。
鼻のお手入れ
猫生活を始めるまで、猫も鼻くそが出るなんて思いもしませんでした。
猫の鼻くちょは小さな黒い炭の欠片みたいな感じですが、汚れ方は個体差がけっこうあります。
我が家のパンジーが子猫のころはものすごい汚れやすくて、ほっといたら鼻の穴が埋まってしまうんじゃないかというレベルだったのですが、はぐりは昔からほとんど汚れません。
鼻の中まで無理やり拭く必要はありません。ちょっと汚れついてるかも?と気になったら、コットンや細めの綿棒を濡らして優しくそっと取り除きます。
無理に剝がそうとして鼻の粘膜を傷つけないように気を付けましょう。
鼻の穴が小さいコだと、ドラッグストアで売っているような極細タイプの綿棒でも大きすぎることが。
うちの猫ズは極細タイプの綿棒で大丈夫ですが、猫友さん達はさらに細い「マイクロ綿棒」も使いやすいよと言ってました。
耳のお手入れ
猫の耳は本来自浄能力があって、古い角質や分泌物は自然と外に排除されるようにできているんだそうです。
なので、人間の耳掃除のように置く深くまで綿棒でゴシゴシなんて行為はキケンですしやめましょうね。
耳垢は黒っぽい汚れで、定期的にお手入れしないといけませんが、お手入れのしすぎもダメなんです。
何年か前のことですが、はぐりの右耳ばかり汚れが酷くなるのが気になって、毎日毎日拭いていました。
次の日にはまた同じくらい汚れがついていて、イヤークリーナーを買ってきたり、奥の方まで念入りに掃除したり。
こんなにお手入れしてるのに何ですぐに汚れるんだろうと悩んだことがありました。
そんな悩みをInstagramで投稿すると、先輩猫友さん達からのアドバイスが。
なんと、目からウロコな情報でした。
猫友さん達も、かつて私と同じような経験があり、あまりにも汚れるので獣医さんに相談したところ、耳掃除は毎日してはダメだと教えてもらったんだそうです。
このアドバイスどおり、お手入れの頻度を減らして週に1回程度にしたところ、本当に汚れすぎていた状態は改善しました。
きっと、お手入れしすぎたことで、本来の自浄能力のバランスを私が崩してしまっていたのかもしれませんね。反省
口の周りや顎のお手入れ
長毛の場合
パンジーはエキゾチックショートヘアのロングタイプです。
長毛の場合、水を飲んだ後にあごや胸毛が濡れやすいですし、ご飯を食べる時にも濡れた毛がカリカリに触れて汚れがつきやすいため、胸毛が着色しやすいです。
我が家のパンジーは水遊びが大好きすぎてかなり困りましたが、今はリッチェルシリーズを使っているので胸毛が濡れることはありません。
そして、私が在宅中は完全に手食べで一粒ずつ食べるタイプのため、カリカリで毛が汚れてしまうこともなく・・
水遊びと手食べは世話が焼けますが、口の周りや胸毛のお手入れはほとんどしてませんw
短毛の場合
はぐりもパンジーの水遊び対策でリッチェルシリーズだけにしているため、顎が濡れることはほとんどありません。
深めの水飲み器を使っていたころは、顎がびっしょり濡れていることもしばしば。
最近は大丈夫ですが、過去に何度か「顎ニキビ」ができました。
ちょうど口の真ん中すぐ下部分の顎にできやすく、黒くて小さいポツポツとしたニキビです。
にきびができてしまったら、コットンやブラシを使って取り除き、清潔な状態をキープするように気を付けます。
皮膚が赤く炎症していたり痒がっている場合は、ニキビの症状が酷くなっているため、獣医さんに診てもらいましょう
口の周りは食べかすがたまりやすいです。
はぐりも手食べが好きですが、パンジーとは違って手のひらに乗せたカリカリをブルトーザーのように食べます。
そのため、口周りに食べかすがたまりやすく、毎日拭き取ってあげます。
ウエットティッシュやブラシで簡単に取れますよ。
あると便利なお手入れアイテム
眉ブラシ
100均でも売っている人間用の眉ブラシですが、顔周りのお手入れに重宝するのでオススメです。
口の周りについたご飯汚れはコームでとかすと面白いようにスッととれます。
でき始めのポツポツとした顎ニキビも、お湯で濡らしたコットンをあてて取れやすい状態にして、コームでやさしくなでると取りやすいです。
歯ブラシ(もちろん新品)でも代用できます。
鼻毛ハサミ
これも人間用の鼻毛ハサミ。私はセリアで買いました。
先が丸いので触れてもケガすることがないですし、刃の部分も短いので安心して使えます。
もちろん、ペット用の同じような商品もあると思いますが、セリアの鼻毛ハサミで十分です!
ほぐすことができない毛玉をカットするのに使うことが多いですが、顔周りでも少しだけ毛をカットしたい時に使っています。
あく取りシート
これまた人間の調理アイテムですが、100均で売っているあく取りシートです。
パンジーを迎えてすぐのころ、水飲み器に顔半分浸けて水浸しになるし、カリカリも初めのころは自分で食べていたので、胸毛も汚しそうだしどうしようーとなっていたときに猫友さんに教えてもらいました。
あく取りシートも大きさがいくつかありますが、ハサミでカットできるので調整も容易です。
軽いのでつけていても気が付いていないくらいですが、シート部分が水に浸かってしまうことも。
ご飯を食べるタイミングが決まっている場合は、「ご飯の時だけ着ける」という使い方にしたほうが着色汚れが防ぎやすいかなと思います。
かなり長文のまとめ記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
エキゾ生活のお役に立てたら嬉しいです
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