猫は水が大嫌いと、猫生活を始めるまでは思い込んでいました。
身体が水に濡れてしまうことは大抵の猫が嫌いますが、水に触れることは好きな猫もいるんですよね。
我が家の先住猫「はぐり」は数か月に1度、お水の器で軽く水遊びする程度だったので特に世話係を困らせることもなかったのですが、あとにお迎えした「パンジー」は大の水遊び好き。
派手に遊びすぎて床が水浸しになる日々で本当に大変だったのですが、水遊び対策としてやってみたことをまとめてみました。
猫が水で遊ぶ理由
さまざまなネット記事情報によると、猫が水で遊ぶ主な理由は3つ
容器orお水が気に入らない
水を入れている容器が髭が当たりやすいと、水を飲もうとするたびに嫌な思いをするので、前足で水をすくって飲むようになるそうです。
また、お水にゴミが浮いていたり時間が経っているお水だと、キレイなお水に交換しようと引っ掻き回すネコちゃんもいるんだとか。
飼い主の気を引こうとしている
これは我が家のパンジーも当てはまるかもしれません。
お水で遊んでいると人間が声をかけてくれる(本当は怒られてるんだけど)と認識していることが多く、そのことをちゃんと理解をした上でわざと気を引くように遊ぶそうです。
今日は早く寝たいなって人間がベッドに入った時をねらって、「ぴっちゃぴっちゃ・・」と激しく水で遊ぶことがありました。
床が水浸しのまま放置したらフローリングの無垢材も傷んでしまうので起きるしかない。
パンジーの作戦にまんまと引っかかっていたんですね。
溜まっているお水が気になる
容器に入っているお水は器をゆするとゆらゆらと揺れるし、照明が当たればキラキラしますよね。
この不規則な動きに好奇心を掻き立てられて、オモチャとして遊んでしまう猫ちゃんが多いんだそうです。
はぐりはそっと手をつけてチョイチョイっと遊ぶ程度ですが、パンジーはお水がなくなるまでかきだしてしまうダイナミックな遊び方。
この遊び方の猫ちゃんの飼い主さんはきっと私と同じように困っていることでしょう・・
何事にも全力で遊ぶタイプのパンジーは、「お水を全部空っぽにしてやるニャ!」と毎回目標達成に向けて頑張っていたのかもしれません。
我が家の水飲み器の変遷
free stitch「pecolo Food Standシリーズ」
これは、はぐりを迎えた当初から愛用しているfree stitchさんのpecolo Food Standシリーズで、ご飯とお水とでそれぞれ利用していました。
当時はステンレスボウルタイプのみでしたが、今は陶器タイプもあります。
今は高さのあるフードボウルが主流になって、いろんなデザインのものも販売されていますが、当時はまだ平置きのフードボウルのほうが多くて、free stitchさんの商品を見つけたときはすっきりとしたデザインに一目惚れしました。
パンジーの水遊び好きは、お迎えしてすぐから始まり、毎日そこらじゅう水浸し。
飲むときも長毛の毛がたっぷり浸かってしまうので、これは何とかしないと!と慌てました。
今はふたりのご飯用として使っています
イイホシユミコ porcelain ステンレスコースター
キッチンシンクに入ることを覚えてしまったので、毎日シンクをキレイにしておかないといけない日々が始まったころ。
そうだ、ここでお水を飲んでもらえば水遊びしても気にならないじゃないか!と閃き使いだしたのがこちら。
イイホシユミコさんのporcelain ステンレスコースター
※いちど廃盤になったあとに再販されたようですが、現在の取り扱い状況は分かりません
程よい高さがあるのでお水も入るし、胸毛が浸かることもないし、水遊びされてもお水の容量も限られている&シンクの中なので問題なし!
よし、これでしばらく乗り切るぞと思っていましたが、はぐりが飲みたいころにはもう空っぽ・・
お水、ありませんよ。と、ご不満顔のはぐり
洗面ルームに置いていた水飲みは洗面台の上に置いて、はぐり専用の給水場にしました
真ん中から少しづつでてくる水飲み
ステンレスコースターだと長時間の留守番時に水分不足になってしまうしと思い、次に使ってみたのが少量のお水が真ん中からでてくるタイプの給水器
真ん中に穴の開いているカバーがお水に浮いている状態で、お水が少しづつしか出ないという仕組み。
これでうまく飲んでくれるようになれば水遊び問題も顎びしゃ問題も解決する!?と期待していましたが、期待通りにはいかず。
片手でカバーを下にぐぐーっと押し下げて、真ん中からわき出てくる大量のお水をもう片方の手でかき出して遊ぶという楽しみを覚えてしまいました。。
使っているうちにカバーの接合部分からお水が入り込んでしまい、中には入ったお水も出せなくなり、衛生面もちょっと気になりすぐ止めてしまいました。
水で遊ぶことがない猫ちゃんなら、顎濡れ対策にはいいと思います。
kocka ウォーターブーツ
どうしたものかーと水遊びに困る日々を送っていましたが、エキゾチックショートヘア繋がりでInstagramで知り合ったカメラマンの@azukinkinさんが展開されている猫用品ブランドkocka(コシュカ)から、ウォーターブーツという商品を販売されると知りました。
ウォーターブーツは、お顔やあご下を濡らしてしまう猫ちゃんのために作られた水飲み器。
愛知県瀬戸市の焼き物職人の方が作られている日本製というのも安心
(海外の安価な陶磁器には鉛やカドミウムといった毒素が含まれていることもあるんだそうです)
よし、これでどうだパンジー?
※こちらのブルーは販売当時のカラーで、今はホワイト、ラベンダー、ライトピンクの3色が販売中です(2021.12時点)
さっそく手を入れて遊びだしてしまいましたよ、、
タオルを敷く程度ではすぐに濡れてしまうなぁと思っていたところ、猫友さんから、
と教えてもらいすぐにポチり
水がこぼれてもトレーにたまるから流せばいいし、トイレシートを中に引けばシートを交換するだけでOK。
使っていなかったころに比べたら床の水浸し問題は少し改善しましたが、水遊びを止めるわけではないんですよね。
と、またもや猫友さんから情報を教えてもらい、とりあえずタッパーで高くしてみました。
パンジーが飲みやすく、いたずらしにくい高さのちょうどいい高さの台を見つけるのが難しい。
確かにちょっと遊びにくそうになりましたが、それでも負けじと遊ぼうとする頑張り屋さんのパンジー(へんなところで頑張るんだな・・)
ボトルのお水が空になるまでひたすらかき出す楽しみを覚えてしまい、今は使うのをやめてしまったのですが、顎下は濡れにくいのでもうちょっとオトナになったらまた出してみようかな。。
リッチェルシリーズ
そうこうしているうちに、パンジーが目をキズつけてしまい、ここから1年以上のエリカラ生活。
ペット用品コーナーでもよく見かけるリッチェルのウォーターノズルを試してみました。
我が家にはノズルを固定できるようなケージがないので、上の写真にあるスタンドもセットで買ってみました。
ウォーターノズル、口コミでも意見が分かれていたのですが猫には飲むのが難しいなと思いました。
何度も練習させて、パンジーはやっと飲めるようになったのですが、あまりたくさん飲もうとしない。
ノズルの先にあるボウルを舌で押す力が必要なので疲れてしまうのかなぁ
これで楽に飲めるようになれば、水遊びもできないしよかったのですが。
はぐりも何度かチャレンジしましたがあまり上手に飲めなくて諦めてしまいました。
その後、ノズルタイプをやめて受け皿のタイプに。
覚えている限りをまとめてみましたが、今はこのリッチェルのウォーターディッシュで落ち着いています。
お皿部分が大きいMサイズだと胸毛がかなり濡れてしまい、顎ニキビもひどくなるという猫友情報を聞いていたので、Sサイズにしています。
スタンドを好きな高さに調整しやすいので、パンジーが飲めて、遊びにくいギリギリの高さにしています。
以前ほどは激しく水で遊ぶことも減ってきたし、遊ぶ回数もかなり減りました。ただ、遊ばれるとやはり周りに水が飛び散ります。
もうすこししたら飽きるのかしら。
本当はもっとインテリアに馴染むかわいい水飲みにしたいんですよ。
でも、パンジーの水遊びが続いている間は仕方ないのかな・・と諦めています。
朗報!山崎実業からオシャレなウォータースタンドが!
なんとなんと、山崎実業さんからスタイリッシュなウォータースタンドが販売されていました。
しかも耐久性のあるステンレス製
画像出典:山崎実業Amazon販売サイト
水飲み器自体はリッチェルシリーズをそのまま使えるようです。
ウォーターノズルのタイプだと接続本体部分が白のタイプがあるんですが、受け皿タイプはブラウンしかないんですよね・・
受け皿タイプも白が出てほしい・・
→願っていたらいつのまにか出てました、嬉しいー!!(2023年10月時点)
白いスタンドなら受け皿も合わせて買い換えようかな。
いま使っているリッチェルのスタンドの土台部分、パンジーの水遊びのせいで徐々に表面の合板に割れ目が入っている状態。
表面がバキバキになってしまったらこちらに買い換えようと思います!
[番外編]ピジョン スポイトくすりのみ
これは水遊び対策ではないですが、人間の赤ちゃん用に売られているピジョンのスポイトくすりのみ。
パンジーがハードタイプのエリザベスカラーで完全固定していたとき、鼻ペチャのエキゾは水を飲むのも一苦労だったので愛用していたものです。
ポンプの部分で水を落とす速度も調整しやすく、ハンドル部分が持ちやすいので、ペット用で売られている注射器タイプのシリンジよりも扱いやすいのでお勧めです。
このスポイトで上から垂らして水を飲むのがふたりともお気に入りで、エリカラ生活は卒業しましたが今でも毎日スポイトからも飲んでいます。
普段からお水を飲む量が少ないなーと気になっている場合は、スポイトで遊び感覚で飲む量を増やしてあげるのもいいかも。
床の水濡れ対策
水遊びで床が水浸しになると、その度に拭かないといけないので人間もストレスがたまってきます。
我が家の洗面ルームはタイル貼りなので、洗面タイルが水浸しになってもフローリングよりは気にしなくてもいいのかもですが、毎日のようにビシャビシャにされていたころは大変でした。
珪藻土マット
使わなくなった古い珪藻土マットを敷いたらいいかも!?と思い、使ってみたことがあります。
お風呂あがりのマットして利用する分には、使い終わったら立てかけておけばすぐにさらっと乾きますよね。
が、しかし。
パンジーは一日に何度も大量のお水をまき散らすわけでして。水の量が多すぎて、珪藻土マットがずっと湿っている状態に。
2週間くらい使ったある日、珪藻土マットを裏返してみたらずっと湿っていることが原因で黒いものがポツポツと。
むむー、これはダメだと止めました。
少し濡らす程度なら珪藻土マットはちょうどいいのかもしれませんね。
犬用のトイレトレー
これは前半にも登場したとおりですが、このトレーのサイズ内にお水をまき散らす程度ならとてもいいと思います。
ただ、私的にはプラスチック素材なのでけっこう浮いて見えて目立つのも気になっています。
中にお手頃なトイレシートを敷いて使っていましたが、あまりにも大量のお水をこぼすので、シートを敷かずに毎日たまったお水を捨ててしまうほうが経済的でした。
リッチェルのスタンドにはこのトレーサイズは小さすぎました。
大きいタイプのトレーであればいいのかもですが、狭い我が家にこれ以上大きいトレーをおくと歩くたびに躓いてしまう
吸着撥水プレミアムマット
たまたま友人からこのマットを譲り受けたのですが、水飲みエリアに敷けそうだなぁと試しに使ってみました。
この商品、とてもいいなと思ったのは
- 花粉・ハウスダストが付着すると、アレル物質を無力化
- 人やペットにやさしい安心成分で有害物質ゼロ
- 撥水加工で簡単に取り付け・取り外し可能
- 裏面がしっかり吸着してずれない安定感
防水ではないので早めにふき取る必要はありますが、このマットを使う前に100均でかったマットを敷いていたので、雲泥の差でした。
裏側はこんな感じで、床にしっかりと吸着するので猫たちがこの上を駆けっこしてもずれることもありません。
やっぱり100均とは違う。
一つ難点があって、30cm四方のタイルマットなので、この隙間からお水が入り込んでしまうんです。
注)お水が隙間から入り込むのは大量のお水の場合です。
大きいサイズのタイルマットにすればこのあたりは良いのかもですね。
ペット用防滑・消臭・防水マット
タイルマットの次に試したのがこちら。木目調の防水マットです
もともとはワンちゃんようのケージ内のアンダーシートとして販売しているマットみたいですが、大きさもいくつかあって、防水マットなので我が家で使ってみることに。
私は60cm×90cmのサイズ。1m~3mの大きなサイズもあります。
「dogs」と入っておりますね・・。c
裏側はこんな感じ。タイルマットの裏側ほどは吸着感はありません。
床材との相性もあるかもですが、フローリングではちょっと力がかかると動いてしまう
なので、100均で売ってる滑り止めシートを前面に敷きました。敷くとかなり違います。
このザラっとした表面にじゃらしを擦ると「ジャジャジャ」っと音がするので、猫たちがマットの上で遊びはしゃぐことがありますが、滑り止めシートを敷けばずれることはありません。
木目調なので、これまでいくつか使ったもののなかでは一番目立たないかな・・といっても目立ちますけどねw
照明の加減によってはそこまで目立ちません。
タイルマットのときはビシャビシャにされたときに、隙間から水が床に入り込んでしまうことがあったのですが、防水マットにしてからはその心配がなくなりました。
以前に比べたら人間も濡らされることのストレスがかなり軽減されましたね。
派手に水しぶきあげるくらい遊ばれると場外にも水が飛んでしまいますが、かなり回数も減って、今はこのマット内で収まる程度にまき散らすだけのほうが多いです。
記事投稿から1年弱、現状は?
2021年の年末ごろにまとめたこちらの記事。
私と同じように猫の水遊びで困っていた方が多いのか、とてもたくさんの方に見ていただいています。
あれから1年弱経ちまして、現在の状況はというと・・
昨年までの水遊びがひどかったころに比べるとかなり減りましたが、今でも1週間に1度くらいは水で遊ぶことがあります。
ただ、ボトルの水が空っぽになるまでかきだすことはありません。
そこは少しオトナになったということでしょうかw
人間がいつもより早めに寝てしまうタイミングで水遊びすることが多い気がするので、水遊びし過ぎないように思いついたのがこちら。
ボトルを外しておけば、たとえ水遊びされてもボトルから水が継ぎ足されないので被害はミニマム。
喉が渇いて飲むことがあっても、夜間に飲み干してしまうことはないので量は十分です。
猫って一日にどのくらい水を飲んでいるのかな?と気になって測ってみた記事もまとめています。
よければご覧くださいね
長々と書き連ねましたが、愛猫の水遊びでお困りの方に少しでも参考になれば^^