ブログを4か月も放置してしまいました。
放置せざるを得ない事情があったのですが、そんな事情をそろそろブログに書こうかと思っていたところに思わぬハプニングが起きました。
タイトルでもうお分かりでしょう。
魚の骨が刺さって大変な経験をしたので、皆さんがうっかり同じ目に合ってしまった時の助けになればと思います。
魚の骨が喉に刺さったらどうすべき?
ある日のお昼ご飯、薄っぺらい鮭の切り身を食べようとまず一口、そのままご飯も口の中へ。
※写真はフリーのイメージ写真ですが、この切り身よりも薄い鮭でした
イタッ!
瞬時に「やってしまった」と思いつつ、咀嚼を止めれないというか、飲みこもうとしている手前の状態をどうしたらいいのか。
すぐに身をかわしたりできるような瞬発力もないお年頃の私、口の中も一緒でした(悲)
食べかけていた鮭とごはんはそのままゴクリと飲みこみ
いたたたた!!!
あまりの痛さに頭が混乱しつつ、「鮭の骨がささった」ことは分かりました(当たり前か)
昭和の時代に生まれ育った私には、対処法はコレしかありませんでした
刺さったときの対処法
- 細い骨の場合は自然に抜けることもある
- ご飯の丸飲みはとても危険(さらに深く突き刺さる)
- ピンセットで自分で抜かない(粘膜を傷つけ感染症の原因に)
- とにかく早めに耳鼻咽喉科へ!
いくつかの耳鼻咽喉科のホームページを見てみましたが、結果として共通して書かれていたのは「早めに受診を」ということ。
魚の骨くらいで病院ねぇ・・と私も最初は躊躇しましたが、本当にすぐに行って良かったと思います。
飲み込んだ骨が「細い骨」なのかどうかなんて刺さってから自分で判断できないですが、魚の骨が刺さった記憶の中ではこれまで経験したことのない痛さでした。
あくまでも参考情報ですが、イワシ・さんま・うなぎなどの小骨が「細い骨」のようです。
骨が刺さったあと私はどうしたか
唾を飲み込んでも痛いし、喉の違和感が強すぎてむせ返ることもあり、なかなか引かない痛みと、はっきりと「ココにあるな」という異物感に耐えられず、いろいろググりました。
こんな時に出所の分からない記事まで見てしまうのは良くないと思いつつ、やっぱりすがる思いでググって見てしまいますよねw
うがいで骨が緩んで抜けることもあるという書き込みを見てやってみました(失敗)
見えるところに刺さっているのか、口の奥を確認(何も見えず)
自然に緩んで抜けることを期待してじっと耐える(抜けない)
もし運よく骨が抜けてこのまま胃に移動したとしても、胃や腸を傷つけて余計に大変なことになるんじゃなかろうか・・・そんな不安で頭が一杯になってきました。
もう、病院に行こう!と思いましたが、かかりつけの耳鼻科の診察は15時から。
鮭とご飯を一口しか食べていなかった私のお腹は腹ペコのままだったのです。
かなりはっきりと痛いのに空腹感にも耐えれず、ものすごく良く嚙んでドロドロにすれば食べてもなんとか大丈夫だろうという自己判断で残りのご飯を平らげました。
刺さっていたのは左側の奥だったので、右側で間で右奥に流し込むようにしました。
そして午後の診察開始までひたすら耐えること2時間半。
喉の奥が自然と動くことで魚の骨が少し動いて当たることがあるのか、急にむせこむことがたびたびありました。
魚の骨でクリニックから大学病院へ
かかりつけの耳鼻咽喉科の受付で魚の骨が刺さったことを告げると「何の魚を食べたのか」をまず聞かれました。
そして、「刺さっている場所によってはクリニックで処置できず大きな病院を取り次ぐだけになってしまうが、このまま診察してよいか」も確認されました。
診察が始まると先生からも魚の種類を確認されました。
まず口の中から骨を探しましたが見つからず。
鼻にスプレー麻酔をしてファイバースコープで喉の奥へ・・(これは細いので痛くないです)
なかなか見つけられず、看護婦さんたちも一緒にモニター画面をしきりに観察
あっ!(看護婦さん、歓喜の声)
やっと見つかった骨は舌の付け根あたりに刺さっていて、骨の先がわずかに顔を出してる状態でした。
カメラに鉗子(ピンセットのようなもの)が一緒になっている器具じゃないと除去できない場所とのこと。
隣駅の大学病院が17時までなら受けてくれるらしく、急ぎで取り次いでくれることに。
午後イチの診察に来てよかったと心の底から思いました。
この苦しい状態で次の日まで耐えることになるのは苦行でしかありません。
大学病院で魚の骨を摘出
紹介状をすぐに作成してもらいその足で隣駅の大学病院へ。
女医の先生が診てくれましたが、こちらでもまず「何食べました?」と魚の種類確認。
クリニックと同じようにスプレー麻酔をしてファイバースコープで場所を確認後、太い器具で処置するので鼻にしっかりと麻酔をしますとのこと。
麻酔液に浸されたガーゼをこれでもかというくらい奥まで詰め込み、待つこと15分。
摘出の処置の際はもう一人男の先生がきて、その先生からもまず魚の種類確認w
鮭の骨はまだ真っすぐで抜きやすいそうですが、ギザギザの骨や太い骨の魚は抜くのが大変なんだそうです。
そして処置の前に念のためということですが、こんな告知もありました。
「摘出した骨を取り出す際に、鼻の内部を傷つけてしまう場合もあります」
なんと・・無事に抜けますように(祈)
いざ、摘出開始
「ちょっと痛いですよー」という優しい声とともに処置が始まりました。
胃カメラは口からも鼻からも何回も経験しているので、「胃カメラと比較すると細いのかそこまで辛くはない」というのが最初の感覚。
あー、これは難しい場所に刺さってるね
男の先生からの一言で私の身体が緊張し始めました。
わ、掴みにくいなー。ん?どうだ!?
あぁぁ・・
一瞬掴んでも抜けず失敗(これが激痛)
何度かトライ&エラーを繰り返しているうちに、痛みで両目からは勝手に大量の涙。そしてむせこみが止まらず泣きながらせき込む私
せき込みが止まらないままでしたが先生の手はチャレンジを続け、そして何度目かのチャレンジでようやく無事に抜けました(痛かった)
摘出された骨は2~3cmくらいで、ほぼまっすぐの骨。
刺さったところが傷ついているので化膿止めの抗生剤や痛み止めが3日分処方されました。
魚の骨摘出で保険金がでる!?
骨が抜かれる時はめちゃくちゃ痛かったし、終わった後も夜まで少し痛みはあったのですが、喉の異物がなくなった安堵感と爽快感で心は満たされました。
処方箋を手に近所の薬局に行ったところ、対応してくれた薬剤師のおばさんが
と、魚の骨談義で盛り上がりました。
おばさんが飲み込んだ魚の骨は曲がっていたらしく、抜くのも大変だったんだとか・・ヒィ
咽頭異物摘出術(複雑)は保険金対象となるか
帰宅後、やたらとたくさん届いている郵便物の中に、加入している保険会社からのDMが2通ありました。
病院&薬局に行くと領収書とか薬の説明書とかやたら大きい紙だらけになりますよね。
郵便物と紙類をまとめてテーブルの上に放置して、しばらくは猫たちの敷き物となっていた(猫暮らしあるある)のですが、ふと診療明細書に書かれている文字に目が留まりました。
手術:咽頭異物摘出術(複雑)
そして保険会社からのDM。
ほけん・・
すぐさまググりました
どうやら、保険会社によってこの処置を保険金対象としているかどうか、取扱いが違うようです。
が、私が加入している保険はWEBサイトに具体的に対象かどうか記載されていません。
速攻で保険会社に問い合わせメールを送信(仕事早い)
翌日に保険会社から電話がかかってきました。
私が加入している保険会社では処置に使われたのが内視鏡かどうかで対象可否が判断されるようで、最終判断は診断書や保険請求書類が届いてからの判断になるけど、
と天の声が!
割と大きい骨だったのに気がつかず食べてしまった自分の注意力の欠如も見直さねばですが、すぐに病院を受診して本当によかったです。
自然には決して抜けることのない場所だとも言われたので、もし同じ目に合ってしまったらためらわずにただちに病院で診てもらうことをお勧めします。