猫がかかりやすい病気の一つにあげられるのは泌尿器系。
アニコムが発表している「家庭どうぶつ白書2020」によると、猫の疾患の請求割合は、1位が消化器系疾患、2位に泌尿器疾患。泌尿器疾患は4歳を過ぎたあたりから多くなり、10歳以上になるとぐんと多くなっています。
(参考:アニコム家庭どうぶつ白書2020)
我が家の愛猫、はぐりとパンジー。
はぐりは1歳前後に膀胱炎に2回かかったことがあるので、腎臓に負担がかからないようマグネシウム含有率が低めのキャットフードにしています。
はぐりが6歳を超えて、そろそろ健康に気を付けないとと思い始めている今日この頃。
高齢になっても健康を維持して健やかな猫生活を送れるようにしてあげたい。
猫の健康をテクノロジーの力でサポートしてくれる商品はいろいろと出ていますが、zozoの創業者でもある前澤さんが出資を決めたことで一気に知名度が上がった商品といえば「Toletta(トレッタ)」。
「1,000台を無料配布、トイレ配りおじさん になります」キャンペーンはものすごいインパクトがありましたよね。
Tolettaは一時期本体購入費用を0円にしたこともあって、私の周りでも一気に利用者が増えました(2022年現在は0円ではありません)。
我が家でもいつか健康管理ができるものを設置をしようかなと検討中ですが、我が家のトイレ設置場所事情やランニングコストなどなど、いろいろ気になることもあり。
2020年10月にクラウドファンディングで予約販売を開始し、開始4分で目標達成、予約期間のみですでに約5,000台の注文がはいったという「Catlog Board(キャットログボード)」もめちゃめちゃ気になる商品。
そんなわけで、どちらがいいかまとめてみました!
まずはToletta(トレッタ)とCatlog Board(キャットログボード)をざっと比較
費用や本体サイズの比較
Toletta | Catlog Board | |
設置 | トイレごと置きかえる | トイレの下に設置 ※ワイドトイレには不可 |
本体価格 | 初期費用税込6,980円 | 税込 ※レンタル制度あり750円/月 |
月額利用 | Toletta1台分:税込1,480円 | 1猫様:税込580円 ※Catlog併用でも同額 |
多頭利用料金 | 1台あたりの月額。1台利用であれば何頭登録しても1,480円 | 猫様ごとに月額が発生 6猫様目以降は ¥0 / 月 |
支払い | クレジットカード デビットカード |
App Atore Google Play |
本体サイズ | W42.8×D56.1×H30cm | W33×D48×H3.7cm |
電源 | ACアダプター | 不要(電池交換式) 単3電池6個で6か月利用 |
ライト | 常時点灯 ※消灯、超高機能なし |
機能比較
Toletta | Catlog Board | |
カメラ録画 | 動画と静止画で自動記録 | なし |
多頭認識 | カメラによる「AIねこ顔認識技術(特許登録済み)」 ※AI学習作業期間あり |
AIによる多頭識別 |
管理データ | 体重、尿量、排尿回数 滞在時間、入室回数、経過時間 |
体重、尿量、排尿回数 排便量、排便回数 滞在時間 ※Catlog併用で下記も管理 食べる、走る、歩く 寝る、くつろぐ 毛づくろい、水飲み |
通知 | 体調変化の通知あり | 体調変化の通知あり |
その他 | タイムライン、グラフ カレンダー 獣医師メニュー |
タイムライン、グラフ |
猫砂やトイレシート
Toletta | Catlog Board | |
猫砂 | 固まらないタイプ、くずれないタイプのシステムトイレ用の砂 | いままでどおりでOK |
トイレシート | 市販品でOK ※トレッタ1台購入につき、トレッタチート(3か月分)プレゼントあり |
いままでどおりでOK |
お手入れ | 水洗い可能 | 最低限の防水・防塵機能あり 軽く濡らしたタオルで表面を拭けばOK |
Tolettaの良いところ・気になるところまとめ
Tolettaのイイナと思ったポイント
- 初期費用は1万円以下
- 動画と静止画でトイレの様子を見れる
- 顔認識で識別してくれるので首輪や専用タグが不要
- 獣医師と共同開発したアルゴリズムで体調変化を通知してくれる
Tolettaはこれまでも何度か価格見直しをしていますが、2021年6月22日からは、これまで2万円以上かかっていた本体代金が0円になりました。
その後の価格見直しで2022年12月現在は初期費用6,980円です。
月額費用も頭数に関係なく設置1台につき税込1,480円になっています(当初は1匹ごとの月額費用でしたが、見直されています)
なんといっても、一番イイナと思うのはトイレの様子を動画や静止画で見れること。
録画機能は、猫がトイレに入るタイミングで開始されます。
猫のトイレ風景をいつもと違った角度で観察できるだなんて、猫冥利につきますよね。野球場でいえば「砂かぶり席」からのトイレ観戦w
周りの猫友がInstagramのストーリーでトイレ風景をアップすることが増えて、個性あふれるトイレスタイルを見るのが楽しくてしかたありません。
アプリでは「体重・尿量・尿回数・滞在時間・入室回数・経過時間」の6種類のデータを管理することができます。
そして、カメラで顔認識してくれるおかげで、首輪や専用のタグをつける必要がないのはいいですね。
AIが学習するまでの一定期間は、tolettaが撮影した写真と猫の名前を紐づける作業をする必要があるそうですが、AIの学習が進むと自動でデータを振り分けてくれるんだそうです。
毎日蓄積されていくデータは、獣医師が開発したAIで異常値がないかチェックされ、異常値があるとアプリにアラートが届きます。
おしっこの量が少なくなっていたり、間隔が短くなっていることは、普段から気にかけているつもりでも気が付きにくいので、データでモニタリングしてくれると安心できるし、いち早くSOSのサインを察知できます。
*出典:Tolettaの画像、情報はすべてToletta Catsホームページからお借りしました
Tolettaのちょっと気になるところ
- システムトイレよりひと回り大きい
- 新しいトイレ・猫砂に慣れてもらう必要がある
- AC電源が必要
- ずっとライトが点いている
- カメラに思わず人間が映ってしまうかもしれない
- 月額費用がちょっとお高め
Tolettaのサイズは約43cm×56cm×30cm。
今使っているシステムトイレは約40cm×52.5cm×26cm
ひと回り大きくなり、AC電源も必要になるので置き場所を変えないといけないかもしれません。
神経質な猫ちゃんだと、トイレが新しくなり、場所も変わり、ライトも点灯しているとなると、慣れるまでに時間がかかるかもしれませんね。
我が家はトイレを置いている場所の足元にもコンセントがあるので電源確保は問題ないのですが、ひと回り大きくなるので、今の設置場所だと2台置きができなさそう。。
猫砂も、固まるタイプの猫砂や崩れるタイプの木質ペレットは利用NG。
システムトイレ用の猫砂にしないといけないので、今使っている猫砂がNGのタイプだと変更が必要になります。
システムトイレ専用の猫砂、はぐり1人だけの時は使っていましたが、ちょっとお高いので今は木質ペレットなんですよね。。
今の我が家の設置は2台を横並びにして、人間がお風呂に入る時だけ場所をずらしています。
猫生活を始めた当初はリビングに1台、洗面に1台置いていましたが、リビングのトイレがほぼ使われず。。
洗面に2台置きにしたところ、おしっことうんちとで使い分けるようになって、パンジーも真似して同じように使い分けています。
リノベ当初は洗面台の右下の空間にトイレを置けたらいいなと思っていましたが、横幅が足りず断念。
今は奥に猫砂ストック、手前の琺瑯バケツはうんちバケツを置いています
この猫バケツ、猫2匹分のうんちとトイレシートをゴミの日まで納めておくのにちょうどいいサイズでお気に入りです。
ちょっと話が脱線してしまいましたが。
我が家ではToletta1台置きにするなら問題なさそうですが、今の置き場所で2台置きにしたいとなると難しいことが分かりました。
また、カメラでトイレ映像が楽しめる反面、ライトが常時点灯しており消したり調光することができないので、設置場所によっては明るさが気になりそう。
そして我が家のように洗面所に設置していると、人間の裸体が映りこんでしまうこともありそうなので、家族で生活している場合は注意が必要ですね。
(我が家の場合、人間トイレも一体の洗面ルームなので、より注意が必要w)
毎月のランニングコストですが、今と同様2台置く場合、年間35,520円
5年間使うと177,600円となります。
多頭飼いで目がいき届かない全員の健康管理ができると思えば高くはないかもしれませんが、こうして年間コストの金額を見るとやはりそれなりの出費となりますよね。
Catlog Boardの良いところ・気になるところまとめ
Catlog Boardのイイナと思ったポイント
- 今のトイレをそのまま使える
- 電源要らずで置き場所を気にしなくていい
- AC電源がいらない
- ランニングコストが安い
- うんちの計測もしてくれる
- Catlogも併用すると行動すべて把握できる
- レンタル制度がある
もともとは、「Catlog」という猫の行動管理ができる首輪型IoTデバイスが発売されていました。
そして第2弾のプロダクトとして販売開始されたのが「Catlog Board」。
職場の猫情報共有グループが、この手の最先端商品の情報をいち早くキャッチして共有してくれるので、クラウドファンディングを募っているときに商品の存在を知ることができ、職場の人はクラファンで先行予約を申し込んだものを使っています。
一般販売開始後は、申し込みが多かったようで生産次第順次発送という感じでしたが、現在はすぐに届くみたいですね。
Catlog Boardのいいところは、なんといっても今のトイレをそのまま使え、下に設置するだけでよいこと。
電源がいらない電池交換式なので置き場所を変更する必要もありません。
トイレ環境が変わらないという点では猫にとってもストレスをかけることがないのがとてもいいですよね。
行動管理ができるCatlogと健康管理ができるCatlog Boardを一緒に使うことで猫の実際の行動と、体重データや排泄量・回数の健康管理に関する情報を、すべて組み合わせた総合的な健康管理が可能になります。
もちろん、Catlog Board単体だけで使うこともできます。
CatlogとCatlog Boardの両方を使っても、Catlog Board単体でもアプリの月額利用は1猫様あたり月額580円というのはリーズナブル。何年も使うことを考えると、ランニングコストは出来る限り抑えたいもの。
そしてお試しで使えるレンタル制度(月額750円)があるのも嬉しい。最低レンタル期間が6か月ですが、途中で買い取りもできるそうです。
アプリで管理できるデータは、「体重、おしっこの回数・量、うんちの回数・量、滞在時間」の6種類。うんちの量まで分かるのねーとHPを見てニヤニヤしてしまいましたよ、私。
そして、Catlogを併用することで「食べる、走る、歩く、寝る、くつろぐ、毛づくろい、水飲み」の7種類のデータも合わせて管理することができます。
テクノロジーの力ってスゴイですよね。
これはホームページに掲載されているアプリ画像ですが、CatlogとCatlog Boardの両方を使い始めた職場の方のアプリの画面では、上記の右側のタイムライン画面が
1分間歩きました > 3秒間走りました> ごはんを食べました > うんちをしました
のように表示されていて、愛猫の行動のすべてを見ることができるそうです。
Tolettaのように映像をみることはできませんが、タイムラインで何をしているのかずっと知ることができるのは安心だし、アプリを見ながら「寝すぎだよぅ」とか突っ込みたくなりそうですよね
Catlog Boardのちょっと気になるところ
- 本体費用がかかる
- 単3電池が6個必要
- 体重が全く同じ猫は正しく認識できるのか?
Tolettaと違い、Catlog Boardは本体価格が税込14,850円かかりますが、初めて割引(Catlogシリーズが初めての方のみ利用可)を適用すると税込9,900円で購入できます。
行動管理も一緒にしたい場合はCatlogの購入も必要。
Catlogは首輪装着なので、首輪が苦手な猫ちゃんには不向き。
我が家も首輪はしていないので行動管理はとても魅力的なサービスですが、ハードルが高そう。
頭数にもよりますが毎月のランニングコストがTolettaより安いので本体価格がかかっても長い目で見ればCatlog Boardのほうが費用はかなり抑えることができます。
毎月のランニングコストは、我が家の場合2猫様分なので1年間にすると13,920円
5年間使うと69,600円となります。
単3電池6個で6か月間利用できますが、電池の買い替え費用も多少かかりますね(ここは買い替えではなく、エネループのような充電池にしたほうがよさそう)
我が家のはぐりとパンジー、はぐりは4.7kgくらいでパンジーは4kgと体重が明らかに違うのでAI学習でもほぼ間違われることなく管理してもらえそう。
でも、まったく同じ体重の場合、Catlogを装着していれば問題なさそうですが、Catlog Boardだけでちゃんと判別できるのか気になるところ。
そんな疑問はホームページのFAQに回答が載っていました。排泄時の行動パターンでもAI学習していくんですね、すごい。
同じ体重の猫でも識別できますか?
Catlog Boardでは、体重の他に猫様の排泄時の行動パターンなどをもとにAIが個体の癖を学習し、判定する仕組みとなっています。 体重が同じくらいの猫様同士が一緒にCatlog Boardを使われる場合、識別の難易度が上がるため、時に誤認識される場合がございます。飼い主さんからのフィードバックをいただきながら徐々に各猫様の個性を学んでいきますので、お手数ではございますが、アプリ上でフィードバックを求められた場合や誤った記録が残っている場合などは、精度向上のためにご協力いただけますと幸いです。
*出典:Catlog Boardの画像、情報はすべてCatlog Boardホームページからお借りしました
で、私はどっちを選ぶのか。
情報をまとめるのが結構大変(ひさしぶりに良く頑張った気がします)でしたが、こうして書きながら、我が家の環境にどっちが適しているのか比較することができました。
Tolettaも魅力的に感じていますが、我が家での設置はいくつかマイナスポイントがあるので、結論としては今のところ「Catlog Board単体を購入する」のプランになりそうです。
これから子猫を迎えるよーというおうちがあれば、最初から設置すると、体重の記録も追えるので成長記録ツールとしてもいいですよね。
ね、ぱんちゃん
はぐちーは全く聞いておりません
かなりの長文になりましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございました^^